今回のテーマはお庭の植物につく「虫」についてです。
草や木のあるところには必ずといっていいほど虫がいます。虫のなかには、植物の葉を食い荒らし枯らせてしまったり、人や大切なペットに危害をもたらすものもいます。
ここでは、特に気を付けていただきたい危険な害虫についてお知らせします。
危険度 +++
やっかい度 ++
生態 蛾の一種。幼虫は毒のある毛を持つ。体長は15~25mm程度。葉の裏に寄生。
発生場所 モミジ、エゴノキ、サクラなど
発生時期 6月~7月/8月~9月
影響 葉を食害するため、葉の表には白く透けたような斑点ができる。人が毒トゲに触れると電気が走ったような痛みが生じる。
危険度 +++
やっかい度 ++
生態 蛾の一種。幼虫は毒のある毛を持つ。葉の裏に黄色の毛玉状の卵の塊を産み付けて越冬する。体長25mm程度。一ヵ所に固まっていることが多い。
発生場所 ツバキ、サザンカ、チャなどツバキ科の植物
発生時期 4月~6月/8月~9月
影響 幼虫が群集して葉を食害する。多発すると食いつくされる。人が毒トゲに触れるとかゆみをともなって赤く腫れ、1~2日後にかゆみの強い赤い発疹が出来る。かゆみは2~3週間続く。
これら害虫の駆除は卵のうちに行うのが鉄則といえます。卵、幼虫、成虫のどの段階でも毒を持ち続け、かつ幼虫の状態が最も被害が大きいからです。幼虫は一般的な園芸用殺虫剤で駆除が可能ですが、作業時は長袖・長ズボン、帽子や手袋などをしっかり装着し、肌が露出する部分をできるだけなくすのが重要です。殺虫剤で死んだ幼虫にも毒針毛は残っており、触ると害があるため注意しましょう。